自動車のバッテリー。久々に自分で交換作業を行いました。写真は撮り忘れてしまったのですが、いろいろとやらかした事もあるので、これから交換に臨む方の役に立てばと思い、バッテリー交換の備忘録を残します。
Amazonで購入したバッテリー、交換に必要な用具など
交換した車種は日産セレナC26型、S-HYBRIDです。前段のお話は以下の記事をご参照ください。
バッテリー本体(2種類)
Amazonで購入したバッテリーはボッシュ製のハイテックプレミアム。型番はメインバッテリーがHTP-S95/130D26L、サブバッテリーがHTP-K-42/60B19Lです。2種類トータルで約2.2万円で購入することができました。

メモリーキーパー
車のバッテリー交換作業時にバッテリーの代わりに給電を行うことで、時計やナビ・オーディオなどのメモリー消失を防ぐグッズです。無くてもバッテリー交換はできますが、再設定も面倒なので購入しましあt。様々な種類の商品がありますが、車両との接続が車内のOBDⅡ OBD2コネクターを利用できる本商品を選択。非常に使いやすかったです。
バッテリー廃棄のための伝票
バッテリーをAmazonで購入。自分で交換した後の廃バッテリーの処理には、回収業者が出品している佐川急便の着払い伝票を購入しました。2個なので2枚購入して700円弱。
1枚200円程度で販売している業者もありましたが、レビューの多さと評価で上記業者から購入しました。
あればよかったかも・・
交換作業をしてみて、あればよかったなと思うのはディープソケットレンチ。バッテリーの端子は通常のソケットレンチとラチェットハンドルが非常に役立ちました。
ところが、バッテリーを固定するステーを固定するナットを回すためにはこの長細いソケットがないとラチェットハンドルが使えず、普通のスパナで作業しました。
事前にYoutubeで予習したけど・・
交換作業前にYoutubeで予習をしました。いくつかの動画を見ましたが、一番確認したかったのはバッテリー上部に被さっている、エアダクトの脱着です。
他にもサイトで確認してイメージを膨らましておきます。
その、エアダクトの脱着ですが、私が見た動画ではマイナスドライバーでリベットをグリグリして外していたので、その真似をしたら見事にリベットを破壊。応急措置として養生テープで固定しつつ、Amazonでパーツを購入しました。どんなサイズかよくわからなかったので数種類入っていれば問題ないだろうと。
実際は真ん中を押し込むと外れる形式のリベットだったようです・・。
バッテリー交換手順
さて、C26セレナのバッテリー交換で私が実際に行った手順は以下の通りです。
- 作業しやすいように工具やバッテリーを配置
- エアダクトの取り外し
- バッテリーステーの取り外し
- メモリーキーパーの準備とセット
- メインバッテリーの取り外し
- メインバッテリーの取り付け
- サブバッテリーの取り外し
- サブバッテリーの取り付け
- エンジン始動チェック
- エアダクトの取り付け
作業しやすいように工具やバッテリーを配置
まず行うのは、交換するバッテリーをエンジンルーム付近に配置しましょう。バッテリはー重たいので置くときに衝撃が加わらないように注意が必要です。
また、バッテリーの付け外しに必要な工具も用意します。端子のナットは10mmのソケットレンチを使用しました。バッテリーを固定するステーのナットには同じく10㎜のスパナを使用しました。
もう一つ、メモリーキーパーもエンジンルーム付近に用意します。
エアダクトの取り外し
フロントグリル上部のリベット2ヵ所を外します。冒頭で書いたように、私の車両についていたのは真ん中をプッシュすると解放されるタイプだったようです。必ずしも同じタイプのリベットとは限りませんのでご注意ください。
リベットが外れると、サブバッテリーとメインバッテリーの間にある突起で止められているので、エアダクトを上に持ち上げるとダクトを浮かせることができます。ここもC26型でも前期型、後期型などで仕様が違うようなので注意が必要です。
最後に、メインバッテリー奥の接合部を持って、抜く!爪を押しながらという訳でもなく、勇気をもって引っ張ると抜けました。
バッテリーステーの取り外し
バッテリーステーを取り外します。ナットを回して、バーが緩んだらバッテリー下部で引っかかっている部分を外します。
バッテリーステーは先端が引っかかるようにL字型(よりも鋭角)になっています。
メモリーキーパーの準備とセット
まだ、バッテリーの端子は外していませんので、バッテリーから電気が給電されています。
ここで、メモリーキーパーの準備とセットです。私が購入した商品は単四型乾電池を6本使用する機種でしたので、乾電池をセットします。その後、社内のODB2コネクタにコネクタを挿します。コネクタの位置はハンドル付け根付近です。特にカバーなど何もついていないのでハンドルの根元をのぞき込むと、白いコネクタが見えます。
メモリーキーパーの説明書にあるように、コネクタに接続後、ダッシュボード付近にメモリーキーパーのインジケーターが見えるように置いておきます。夏場の炎天下はダッシュボードが高温になるため、交換に適しません。私は強行してしまいましたが、大変高温になっておりお勧めできません。
メインバッテリーの取り外し
メモリーキーパーのセットも済んだため、いよいよバッテリー交換に取りかかります。まずは、マイナス(右側のカバーなどついていない端子)端子から外します。次に、プラス端子(左側の赤いカバーがついている端子)を外します。外した端子はバッテリーの脱着に邪魔にならない位置に配置します。
幸いにも既設のバッテリーには持ち手がついていたので、持ち上げやすかったです。
メインバッテリーの取り付け
既設のバッテリーを外したら、新しいバッテリーを同じ位置に設置します。バッテリーにはカバーがついているので、カバーを古いバッテリーから新しいバッテリーに付け替えてから設置しました。
バッテリーを設置した後にカバーを付けることも出来そうですが、私はカバーを付けつつ設置しました。新しいボッシュのバッテリーにもハンドルが付いていたので、比較的設置は楽に行うことができました。(逆に、ハンドル無かったら無理・・。おそらくこのサイズのバッテリーなら何かしら持ち手が付くとは思います。)
バッテリーの設置が終わったら、外すときとは逆に、左のプラス側端子から接続していきます。事前にYoutube等で学習していたようにしっかり奥まで端子を押し込みました。
端子の接続は簡単でしたが、バッテリー本体をステーで固定する作業でハマってしまいました・・。手前を先に固定して奥を次に行おうとしても一向にステーが引っ掛けられない・・。数十分格闘したのちに、ステーの向きを逆にしてみると・・・。無事装着できました。

ステーに上記の写真のように矢印が付いていて、ずっと奥の方を矢印が向く形で装着を試みていましたが、逆だったようです・・・。
サブバッテリーの取り外し
メインバッテリーと同じ要領でサブバッテリーのマイナス端子から外します。プラス端子を外そうとカバーを開けると・・。すごい腐食している。ナットの周りにも漏れたバッテリー液が乾燥したような状態でソケットが入りません。すこしブラシで掃除をしてソケットを入れるも腐食しているせいか、空回りして緩みません。ナットの反対側をペンチで抑えつつ、グリグリしながら情報にずらして外しました。
サブバッテリーの取り付け
サブバッテリーはメインバッテリーよりも軽いうえに、設置場所も手前側であるため、非常に楽にセットすることができました。固定するステーの件もメインバッテリーで得た知見があるのでスムースに固定できました。
ところが、腐食していたプラス端子に問題発生!外すときから分かってはいたのですが、ナットが腐食のため固定できず、ゆるゆるの状態・・・。ネットで検索しますが、同じような状況の対処法は分からず・・・。一旦、そのままにすることに・
エンジン始動チェック
エンジンは無事、かかりました!ナビの時計はリセットされていましたが、その他の設定は特にリセットされている気配はありませんでした。
エアダクトの取り付け
最後に、エアダクトを取り付けて終了・・・。とは行かず、破壊したリベットが届くまで、テープで固定する暫定処置。あと、サブバッテリーの端子の問題も・・。

サブバッテリーの端子固定に成功!
近所のホームセンターに行ってみたところ、汎用のバッテリー端子(バッテリーターミナルというらしい)が売られていた。300円ほどでした。D型とB型があり、サブバッテリーはB型でした。
ついでに、腐食部分を掃除するためにエレクトロニッククリナーも購入。
交換を試みるも、腐食していて元の端子が外せません。端子の根元側は単にケーブルがつながっている訳ではなく、そもそも取り付けできるのか不安になりました。
ボルトとナット側が腐食していて閉められない状態なので、そこだけでも交換できればイケるのではないかと思い、ペンチで緩めようと格闘していたところ、ボルトの頭がバキッと折れて、とりあえずボルト部分を交換。無事に締め付ける事に成功!
バッテリー積算のリセット
バッテリー交換後にはリセット作業と言われる、放電電流積算値クリアを実施する必要がありますが、リセットに必要な機械は持ち合わせていません。普通にディーラーにお願いすれば実施してもらえるとのことで、近所の日産ディーラーに電話で予約を行い、実施しました。作業料金は3,300円でした。
しばらくS‐HYBRIDの回生もアイドリングストップも起こりませんでしたが、リセット作業後は無事に?アイドリングストップも機能しました。まぁ、アイドリングストップが起きない程度のブレーキの踏み込みにしたり、手動でOFFにする運用なんですけどね(特に夏場は)。
自分でバッテリー交換をして、いくら得をしたのか?
ちょっとしたトラブルはありましたが、結局のところ整備工場に頼むのと、自分でAmazonで購入したバッテリーに交換した場合を比較すると、どのくらいお得にバッテリー交換ができたのでしょうか?
整備工場のバッテリー交換見積
品名 | 金額 |
メインバッテリー | 52,200 |
サブバッテリー | 20,600 |
工賃リセット込み | 2,178 |
合計 | 74,978 |
自分でバッテリー交換に要した費用
品名 | 金額 |
メインバッテリー | 15,686 |
サブバッテリー | 6,297 |
バッテリー積算値リセット作業 | 3,300 |
メモリーキーパー | 1,578 |
バッテリー廃棄(2個分) | 678 |
リベットクリップセット | 990 |
バッテリーターミナル | 319 |
エレクトロニッククリーナー | 1,000 |
合計 | 29,848 |
その差、45,130円!リベットの破損やターミナルの腐食がなければ、さらに差が・・。
私の場合、約4万5千円お得にバッテリー交換ができました!
今回、Amazonで購入した商品
バッテリーターミナルとエレクトロニッククリーナーはホームセンターで購入しましたが、それ以外はAmazonで購入しました。